キッコーマンの海外展開におけるアメリカ子会社の進化-バーキンショー理論による検討-(査読付)
バーキンショー=フッド(1998)を視座として、キッコーマンのアメリカでの子会社の進化を事例として分析した。その結果、次の発見があった。子会社の役割を決める各々の要因とその関係性の中で、親会社の役割の大きさ、特に親会社のCEOに就任した茂木の存在の大きさが指摘された。その結果、子会社のケイパビリティは促進され、親会社は新たな役割を与えることになった。このような要因を分析することにより、バーキンショーが定義する子会社進化のメカニズムを明らかにすることができた。
『多国籍企業研究』(多国籍企業研究学会)
第7号