醍醐寺蔵の重要文化財宋版一切経の書誌調査(外形や開版の事情などの調査)を行い、目録を公刊した。本一切経は、第1函~第60函までが開元寺版、第61函以降が東禅寺版を主とし、6102帖が現存する。両版は日本に伝来した重要な版種であるが、醍醐寺蔵本以外はほとんどが、両版が不規則に混在する。一方、醍醐寺蔵本は両版が整然と分布しており、版経研究上重要である。本目録の公刊により、刻工などの詳細な情報が学界に提供された。第1冊から第5冊における、目録作成のための調査と目録作成を行った。
共著者:小林芳規、沼本克明、月本雅幸、鈴木恵、原卓志、佐藤利行、山本秀人、佐々木勇、山本真吾、青木毅、森岡信幸、刀田絵美子、来田隆、西村浩子、小倉健太、本田義央、平川恵実子、山崎一穂、坂水貴司)
(共同執筆により本人担当部分分出不可)