広島大学図書館蔵『百人一首聞書』享禄3(1530)年写本の翻刻を行った。本資料は青蓮院法印経厚(1476-1544)自筆本である。本資料には豊富な振り仮名と、日本語のアクセントを示す声点とが加点されている。この声点は、「LL」>「HL」(L=低、H=高)という鎌倉~南北朝期以降のアクセント変化を反映し、室町時代のアクセントを示す資料となる。なお、本稿は広島大学日本語史研究会において輪読した成果である。本稿は、第30首までを範囲とする。
担当箇所:翻字、原稿作成、翻刻最終点検
著者名:広島大学日本語史研究会 *メンバー:佐々木勇・坂水貴司・申智娟・植村志保・加藤ふみ・最所あきこ・龍田優・菅近晋平・服部芳野・楢崎寛之・東影あさひ・堀場菜月・糸山由樹・柴田早侑里・西浦瑞姫