発掘『歎異抄』
『歎異抄』の描き出す親鸞浄土教の一つの柱として「如来廻向」という考え方があるが、この考え方と仏教本来の「因果」の理法はどう関係するのか。「自業自得」、「自因自果」という仏教のあり方と矛盾しないのかを考察し、『歎異抄』の精神を発掘することによって、現代に生きる我々の浄土教が展開する可能性を考察する。
京都光華女子大学真宗文化研究所年報「真宗文化」第18号