本稿は,本誌2017年2月号掲載の「被災地選挙の諸相」で触れられた東北大学全学教育基礎ゼミにおける選挙管理インターンシップの実践を報告するものである。基礎ゼミインターンは,仙台市選挙管理委員会事務局の協力の下,第24回参議院通常選挙において行った。基礎ゼミは,1クラス20名を超えない少人数,かつ学部横断で行われており,授業担当者には「脱講義型・体験実習型の授業を行うよう 」,大学側から要請されている。筆者らの開講した基礎ゼミは,「参加して学ぶ選挙の仕組み-18歳選挙権を意識して」をテーマとした。2016年の参院選から18歳に選挙権年齢が引き下げられたこともあり,この基礎ゼミインターンはマスコミから注目された。