英米文学の精神分析学的考察
ウィリアム・ゴールディング(William Golding, 1911-1993)の第一作目の長編小説である『蠅の王』(Lord of the Flies, 1954)に登場する少年たちが、大人たちがいない環境で動物のように狂暴になっていく様を確認する。そして、なぜこのような変化が起きてしまったかについてジャック・ラカン(Jacques Lacan, 1901-1981)の「自我理想」といった理論に立脚した考察を行う。
第4巻
89~103
サイコアナリティカル英文学会