「高校生の使用言語に関する基礎研究-言語意識・使用語彙を探る-」
平成19年度科学奨励研究費補助金(奨励研究)による研究「高校生の使用言語の基礎研究」による成果の一部である。現代高校生の使用語彙を豊かにする指導法を明らかにするため,高校生の言語意識,使用言語実態を探るとともに,その質・量の実態が何に起因しているかを考察した。語彙力の貧困さが読解力の低下の原因と予想していたが,実際にはそうではないことがわかった。また,使用語彙の量を増やすよりも,論理的に筋道を立てて説明する能力を指導することが早急に必要であるという結論を得た。
『広島大学附属中・高等学校中等教育研究紀要』
広島大学附属中・高等学校
第55号