「読書実態から考える読書教育の実践」
三根直美
全国実施の「学校読書調査」と勤務校での中学一年生対象の「読書実態に関するアンケート」の結果,学校図書館の貸出状況を踏まえ,その問題点として①自分の好きな傾向の本しか読まない②軽い内容の娯楽的なものしか読まない③不読者=貸出数0の割合が全国平均より高い④個の読書で,独りよがりの読み方になり,外に広がる読書ではないの4つを挙げた。読書教育の必要性を学習指導要領や行政の取り組みから確認し,問題点の解決のために読書教育の実践とその効果を紹介した。2018年度奨励研究の成果の一部である。
『広島大学附属中・高等学校中等教育研究紀要』
広島大学附属中・高等学校
第65号