新しく設置される「論理国語」では,「書くこと」に3割から4割強の配当が明示されている。『「である」ことと「する」こと』を使って,どのような「読むこと」「書くこと」の指導過程をとることで,「書く」力は高まっていくのかを考察した。「である」論理と「する」論理で現代社会を分析する文章を書かせた結果,① 自分の問題として受け止められるテーマの設定② 構成メモにより思考の枠組みを作成した後,生徒同士の相互批評を行う過程を踏んで,文章を書く③ 「接続詞」の働きを取り上げたレッスン④ 評価の観点の簡略化,文章評価後すぐの返却等を提案した。2020年度奨励研究の成果の一部である。