「文学作品における読みの探求:『形』(菊池寬)の場合」
「形」(菊池寬)は100年近く前の小説であるにもかかわらず,中学生にも読みやすい。より深い読みの方策として,原典である「常山紀談」との比較や,作者が伝えたかったことは何かという大きなテーマをペアやグループで話し合い,全体で発表する授業展開を取り入れた。その結果,グループ内で活発な議論がなされた上,質問カードの実施,交換により,さらに深い読みに通じていった。資料作成においても,多くの指導場面を組み入れた結果,話し合いが活性化した。
『広島大学附属中・高等学校中等教育研究紀要』
広島大学附属中・高等学校
第62号