「弱きもの」から抵抗者への変容 : アリス・ウォーカーの長編小説を読み解く
光森 幸子
ウォーカーの長編小説全7編を4種類の暴力から論じた。作品間の繋がりや発展性に留意し、ウォーカーの宗教観も含めた新しい作品解釈を提示した。結論では、彼女の思想「全てのものとの一体」を、「ウーマニスト」の主張と「非暴力思想」から考察し、ウォーカー作品が現代社会において、世界が連携するための先見的指針に基づく創作であることを示した。(博士学位論文を加筆修正したもの)
溪水社
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