『ディケンズ後期作品研究』:「視点」から脱「視点」へ―Bleak House, A Tale of Two Cities, Great Expectations, Our Mutual Friend を中心として―
本書はディケンズの後期四作品『荒涼館』『二都物語』『大いなる遺産』『互いの友』についての作品論から成るディケンズ研究である。とりわけ独創的な視点の設けられた上記四作品分析を通し、ディケンズの創作指向が「視点」から脱「視点」へと向かう中で作品の完成度を高めて行った過程を追い、彼の作品研究に新たな視界を開くことを目的とする。
こびあん書房