ドイツ関税同盟への道のり-Kiesewetter の業績にもとづいて-
本稿では、ドイツ産業革命の政治的環境としてドイツ関税同盟を取り上げる。ドイツ統一の基礎となった関税同盟はさまざまな政治的経過を経て生まれたものであり、この成立過程においてプロイセンが指導的な役割を果した。したがって1818年の関税法から「道路戦争」に至るプロイセンの動きを中心に論じた。また南ドイツのバイエルン・ヴュルテンベルクやプロイセンに反感をもつ中部ドイツの諸領邦の動向についても言及した。(23頁)
安芸論叢
第4号