19世紀前半におけるバーデン大公国の鉄道建設―広軌採用の戦略性について―
本稿では、バーデン大公国が広軌を採用した技術的・経済的要因を改めて分析して、19世紀前半ではその選択が合理性を有していたこと、およびバーデン政府が広軌の使用とその普及を戦略的に企図していたことを、ドイツの文書館で閲覧した、日本ではほとんど注目されていない一次史料に依拠して実証的に明らかにした。(12頁)
広島経済大学経済研究論集
第33巻
4号