第11章「モノとメンテナンスによる価値創造:三浦工業」を執筆。マーケティング活動の成否は、優秀な製品や強力な営業力など、ここの職能に求められることが多い。しかし、それは過度に単純化された議論であって、企業活動の総合力の結果であることが一般的である。その際、感化されがちな要因にメンテナンス力がある。三浦工業のボイラ事業の成功を例に、一見差別化が難しく、コモディティ化しやすいと考えられる商品が、メンテナンスを軸に、営業や製品開発を有機的に統合する総合的なシステムを開発することで、強力な差別化の要因となりうることを主張した。伊藤 宗彦・高室 裕史編著、ほか著者計14名。
第11章