A Case Study on the Next Strategy of Japanese Company in CEE
単著・共著の別
共同
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概要
廉価な労働力を求めて、チェコに進出したある日本企業の事例を取り上げ、CEE(Centarl and Earstern Europeにおける日本企業の戦略とその限界を考察した。チェコの労働力は、ここ数年で急騰し、必ずしも廉価な労働力の供給減とは言えなくなっている。それゆえに、チェコに進出した日本企業はチェコ以外のより労働力の安い企業に拠点を移動したいと考えるのが当然である。しかし、部品メーカーなどは、アセンブリーメーカーとの取引関係にロック・インされているので、こうした状況でも自らの意思で工場を移転したりすることができない。そこでいわゆるマザー工場化に取り組む企業が増えているのだが、このマザー工場化にも限界がある。アセンブリーメーカーとの取引関係にロックインされているとはいえ、アセンブリーメーカーの開発拠点に近く、デザイン・インのプロセスに参加できていない限り、本当の意味でのマザー工場化は難しい。多くの工場は、マザー工場化と言いながら、一時的な改善運動を取り入れているに過ぎない。本研究では、ケーススタディにより、その実情と、なぜそうした問題が生じるのかという点を考察した。(共同研究:原頼利・竹村正明・細井謙一)
発表雑誌等の名称
17th Annual Conference on Marketing and Business Strategies for Central and Eastern Europe, Vienna, Austria