「近世後期における一豪農の『家訓』-安芸国山県郡加計村佐々木八右衛門家の事例-」
近世後期の芸北地域における豪農佐々木八右衛門家にのこされた「家訓」を題材に、そこにあらわれる地域社会の「中間層」たる豪農の「意識」と、その「家訓」の成立背景などについて検討した。具体的には、家訓「内證記」にみられる農業生産への視点、「経営」全般への視点、「家内」への訓戒、「家」意識、「地域」への視点、「権力」への対応などについて叙述した。
『広島経済大学創立四十周年記念論文集』