味覚形容詞「甘い」「辛い」「渋い」「苦い」「塩辛い」「酸っぱい」の基本義と別義に関する新聞および小説のコーパス出現頻度の解析
本研究では、小説と新聞のコーパスに現れる味覚形容詞「甘い」「辛い」「渋い」「苦い」「塩辛い」「酸っぱい」に関する味覚の基本義とその転用である別義の出現頻度パターンを取り上げ、決定木による分析を行った。その結果、「塩辛い」「酸っぱい」は基本義で使用が圧倒的であり、別義での使用は極めて少ないなどの傾向が見られた。このように、本研究は、計量的な側面から現代日本語の味覚形容詞の多義構成の一面を明らかにした。林炫情・玉岡賀津雄・宮岡弥生
第10回韓国日本語学会(誠信女子大学校, ソウル)