中国語を母語とする日本語学習者の語彙と文法の知識が聴解・読解および談話能力に及ぼす影響
本研究では、語彙と文法が言語理解にどのように影響するかを解明するために、中国語を母語とする日本語学習者に対して、総合的な日本語能力テストを実施し、これらの因果関係を考察した。分析の結果、直接の影響関係からみると、中国語を母語とする日本語学習者の場合、語彙を手がかりとして聴解・読解および談話の理解を行っている可能性があることが明らかになった。また、語彙が直接効果であるのに対して、文法は間接効果だと考えられることもわかった。玉岡賀津雄・宮岡弥生・福田倫子・毋育新
2007年度日本語教育学会秋季大会(龍谷大学)