漢字の認知処理を解明するために実験を行う場合、漢字処理に影響を及ぼすと想定される漢字の特徴を統制しなければならない。しかし、漢字の特徴を手作業で統制するのは至難の業である。そこで、実験の目的に合わせた刺激選択が容易に行えるようにするために、本データベースを作成した。日常生活で目にする大多数の漢字は、1,945字の常用漢字で表記されていると言っても過言ではないため、常用漢字を対象とした。漢字数を限定する代わりに、漢字使用頻度、部首使用頻度、漢字構成要素数、画数、学習年限、同音漢字数、六書分類など多様な漢字の特徴を30コラムに渡って記載した。こうした特徴を、データベース化することによって、漢字研究の効率化が図られるとともに、さまざまな分野への応用も期待でき、新たな研究の可能性も広がるであろう。Tamaoka, K., Kirsner, K., Yanase, Y., Miyaoka, Y. & Kawakami, M.
共同研究につき本人担当部分抽出不可能