中国語を母語とする日本語学習者によるかき混ぜ語順の文理解―聴解能力で分けた上位・中位・下位群の比較―
本研究では、中国語を母語とする日本語学習者のかき混ぜ語順の文理解の習得状況を明らかにするために、台湾で日本語を学習する92名の大学生に対して音声提示による実験を実施した。その結果、日本語の習得が進むにつれて中国語の語順の影響から解放され、上位群になってはじめて、「空所補充解析」が適切に行えるようになることが明らかになった。玉岡賀津雄・邱學瑾・宮岡弥生・木山幸子
日本語文法
10巻
1号