本研究は、「gender-identity」(話し手が男性か女性か)と「gender-congruence」(話し手と聞き手の性別が同じか異なるか)が、話し手のポライトネスレベルの決定にどのように影響を及ぼすかを明らかにするために、日本と韓国の大学生に対して調査を行った。決定木分析の結果、ポライトネスレベルに対する「gender-identity」の影響は、話し手よりも聞き手のほうが力関係において劣るかまたは同等である場合に観察され、「gender-congruence」は聞き手のほうが優位である場合に認められた。 Tamaoka, K., Lim, H., Miyaoka, Y., & Kiyama, S.