台湾における環境政策―買い物用レジ袋政策の分析を中心として―
地球規模の環境問題への関心が高まる中で、アジア諸国の環境問題への取組みについては、意外と知られていないのが現状である。特に隣国台湾においては植民地時代の影響により社会制度的に共通する部分も多く、環境関連法制を整備する際に日本の制度も多く参照されている。そればかりか日本に先んじた取組が実施されている点でも大いに注目される。本稿では、台湾の環境法制や政策の進展過程の概要と、具体的な事例としての買い物用レジ袋及びプラスチック類使い捨て容器使用制限その他の政策について、初歩的な考察を加えている。
広島経済大学研究論集第30巻
第3・4号