「小学校国語教科書における作文単元の文種の推移 ―生活文から論理的文章へ―」
小学校国語科の書くことの教育では、「生活文」が長い間主流であった。しかし、PISA調査が始まった頃から、取り上げる文種が生活文から「論理的文章・文学的文章・実用文」へと変化してきた。その変化について、出版社による教科書教材の掲載状況や、教材の内容の違いを調査した。その結果、M社では「脱・生活文」の傾向が強いこと、論理的文章教材の1つである意見文については、反論という方法を取り入れて異なる視点から問題をとらえ直すという優れた表現指導をが示されていることを指摘した。
「広島経済大学研究論集」第35巻第3号(広島経済大学経済学会)