「内田亨」「宇田道隆」
児童雑誌「赤い鳥」の科学読物の執筆を担当し、「内田亨」「宇田道隆」について解説した。内田は、動物学者で動物分類系統学の専門家であること、「赤い鳥」に50作品が掲載され、その数は全作品の約三分の一を占めていて科学読物執筆者の中心人物であったことを示した。宇田は、海洋学者で黒潮大蛇行の発見など優れた研究者であること、掲載作品は1作品と少ないが優れた随筆家であること、戦時中に気象台員として広島で被爆し原爆調査、台風調査にあたったことなどを説明した。
『赤い鳥事典』 赤い鳥事典編集委員会 編 (柏書房)