創作文を書く過程についての一考察 -中学校1年単元「他者の目を通して創作文を書く」のばあい-
創作文の学習において、中学生が他者の目をとおして自己を対象化していく過程の一端を明らかにするために、生活文を手がかりに創作文を書かせ、その作品の中に見られる語り手の特徴を分類した。語り手の視点が揺れているもの、語り手の視点が主人公と同化しているもの、語り手の視点が主人公と適度な距離の範囲で固定化されているものに類型化するとともに、他者から自己へ向かう学習者の自己対象化過程をモデル化した。
全国大会国語教育学会第104回大会(早稲田大学)