創作文を書く過程についての一考察 -中学校2年単元「大人の視点から中学生を描く」のばあい-
創作文の学習において、中学生が他者の目をとおして自己を対象化していく過程の一端を明らかにするために、大人の視点(語り手)で反発し合う家族(母と子)が互いを再発見する話を創作させた。学習者の語り手としての成熟過程(語り手と主人公との適度な距離感を保ちながら、主人公以外の視点を取り入れるようになる過程)の中に、学習者が自分と他者を相対化していく姿を検討することができた。
全国大学国語教育学会第106回大会 (千葉大学)