「図表を含む説明的文章教材を用いた単元の開発に関する基礎的研究　―「天気を予想する」（光村、小５）を中心に―

読むことと書くことを関連させた図表教材の単元を取り上げ、学習者が図表を用いて説明文を書く際に利用する教科書教材の特徴と問題点を明らかにしようとした。特に、教科書教材では図表の解釈から自分の主張への展開過程にどのような特徴があるかを分析した。最も先進的な教材の一つである「天気を予想する」を分析したところ、図表が適切に用いられていないため遠回りな説明になっていること、図表と自分の主張との間に説明不足や論理の飛躍があることなどがわかった。教材の開発はまだ途上であることを指摘した。

「国語教育研究」　第59号（広島大学国語教育会）