中学生の文章表現力に関する-考察 -自己の文章の読者を想定することを中心に-
文章産出過程における読者との仮想対話が及ぼす効果を調べるために、中学生を対象に「捨て犬」を題材とした意見文を数次にわたって書きかえさせ、書き手の意見が相対化していく過程の一端を明らかにした。対象とする読者のイメージを具体的・限定的にすることによって、意見や根拠が精緻化していくとともに、仮定や婉曲、共感、反論などの表現が顕在化してくる過程を明らかにした。 <分担> 山本隆春 木本一成 pp.57-64を担当。
「学校教育実践研究」 第1号 (広島大学学校教育学部付属教育実践研究指導センター)