中学校文学的文章教材の指導改善についての試み -文学教材をとおして他者の目に気づかせる-
文学教材にはそれぞれに視点人物や話者に固有の特徴があるが、それを創作指導に展開していく授業は多くない。そこで、文学教材における視点人物や話者、創作における語り手の学習を通して、学習者が出来事の意味をとらえなおしたり、自分自身を対象化したりする授業を試みた。視点人物の視点を固定し、その視点から見える世界を描くことで目標とする創作指導に近づくことができることを示した。
「国語教育研究」 第47号(広島大学国語教会)