岑参の詩について-同一表現の多用-
・岑参の特異性の中で、同一表現の多用について論じた。李白にも同一表現は多いが、習作と見なす方が妥当と考えられ、また他の詩人には同様の例がほとんど無いのに対し、頻繁に、特定の詩形に多く見られることから岑参の詩の特徴の1つであることを明らかにした。まるで、パッチワークのような作り方をすることがあり、それは奇と評され、期待に応えるための表現であったろうと結論づけたっものである。
日本中國學会(於 東京大学)