『行行重行行』 (古詩十九首其一)思いを受けとめ、思いを伝える-『伊勢物語』(第二十三段)の学習を受けて
・新学習指導要領に示された「伝え合う力」の実践として、「返信」に注目した。相手の言葉を受けとめ、いかに返すか。『伊勢物語』の学習後、手紙を、事務的な内容を伝えるものと気持ちを伝えるものに分けて留意点を整理、後者ならではの心遣いを考えさせた。その後、送別や贈答の漢詩を読み、返歌を作らせた。作品との交流という点では成果がみられたが、学習者同士の交流による読みの深化という点では課題も残った。
『国語科研究紀要』
第32号