今、教室で、日本漢詩を読む-菅茶山『冬夜読書』詩の場合-
・漢文教育研究大会での研究授業報告である。当時教科書にほとんど掲載されることのなかった日本漢詩の教材的価値について、授業実践を通じて検証した。詩は日本の風土の中で古典と向き合う気持ちを詠じたものである。日本人の中に漢詩を作る文化があったこと、冬の夜に読書に没頭できる喜びを読み取らせようとした。特にこの詩は広島県、中国山地で近い。だが、授業は漢字1字の押さえで苦労することになった。
『漢文教育』
第32号