杜甫『月夜』の学習-高校2年-
・漢文教育研究大会での研究授業報告である。徴兵の厳しさがテーマの古詩「石壕吏」の学習での、夫婦の情愛を詠じた律詩「月夜」の方が難しかったという声がきっかけである。留意したのは美しい月を見ている杜甫が、同じ月を見て自分を思っているであろう妻の美しさ、苦労を思いやっている枠組みをおさえること。中・高で読むことの多い杜甫については系統性への目配りも大切であることも明らかになった。
『漢文教育』
第34号