『小さな手袋』(内海隆一郎)を詠む-読みの深化をめざして『お話』を楽しむ
・文学的文章の意義は虚実の間に遊ぶことであり、だからこそできる学習としてリライトに取り組ませた。まず、「走れメロス」をディオニスとセリヌンティウスの側から捉え直しをさせた体験をふまえて、父の目から描かれた「小さな手袋」をシホの一人称で捉え直し、「シホの語る『小さな手袋』」を書かせ、読みあわせた。それを通じて元の作品にある父の心情に気づかせるとともに、視点の大切さを考えさせた。
『国語科研究紀要』
第42号