『静夜思』(李白)と『荒城の月』(土井晩翠)-新学習指導要領「伝統的な言語文化に関する指導の重視」に向けて-
・漢文教育研究大会で、古典重視に舵を切る新学習指導要領に向けての提案を行った。特に小学校への古典導入は、中学校での古典入門の性格を大きく変えることは明白である。小学校で「触れ」た古典に「親しむ」ために構想した学習であった。「荒城の月」と「静夜思」の懸隔は大きく見える。しかし、「静夜思」は楽府題であり、作者が抱く望郷の念も、時間と空間を超越する「月」も共通する。そこに注目した実践であった。
『漢文教育』
第37号