『史記』(「鴻門之会」から「項羽の最期」まで)-人生の『もし』を考える-
・人生の岐路にあって別の選択はなかったか、仮に別の選択をしたとしたらどうなっただろうか、なぜその人物はそうしたのだろうか等々を、登場人物に代わって考える場を設けることでより深く読み取り考えさせるとともに、学習者それぞれに異なる読み取りがあることに気づかせ、交流させようとした。逃げて再起を期すこともできたはずの項羽が死を選んだ理由を、杜牧や蘇軾の見方も紹介しながら考えさせた実践である。
『国語科研究紀要』
第30号