研究発表:物語への眼差し-Rabbit Holeを中心に
本発表は、デヴィッド・リンゼイ=アベアーのRabbit Holeで語られる多様なレベルの物語と登場人物のそれらに対する反駁と同調を手掛かりに、リンゼイ=アベアー自身の物語に対する眼差しを検証したものである。表象不可能性が顕になった現代において、語ることで真実から遠ざかるというアイロニーを抱えながらも、物語に社会的意義を見出そうとする作家像が明らかとなった。
四国アメリカ文学会 第45回大会