物語へのまなざし-デヴィッド・リンゼイ=アベアーのRabbit Hole(査読なし)
本論は、デヴィッド・リンゼイ=アベアーのRabbit Hole (2006)を、ポストモダン理論を援用しながら読み解き、「現代における物語とは」、「物語ることとは」、さらに「作家とは何か」という問いを追求したものである。9.11後、物語ることの不全性が顕著になったなかで、その矛盾と向き合いながら執筆する新世代の劇作家の姿が明らかとなった。
『広島経済大学創立五十周年記念論文集』(下巻)