奥行きのある点-後期シェパード劇への脈流(査読付き)
本論は、サム・シェパード作品の劇作技法やその文化的背景を捉え直すことで、シェパード研究の新たな地平を目指したものである。従来、それぞれ分断され研究されてきた初期・中期・後期の作品群に、「行為遂行性」という一貫した概念が底流していることを明らかにし、あまり研究対象とされない後期シェパード劇の再評価をおこなった。
日本アメリカ演劇学会
『アメリカ演劇』28・29合併号