高等学校数学科の新教材&授業プラン

新しい学習指導要領に則ったアクティブ・ラーニング「主体的・対話的で深い学び」の事例集である。
景山三平・砂原徹・井上芳文 編著，青谷章弘　他　著。青谷は144ページ中pp.80-85「数学Ⅱ　三角関数　三角関数の利用」の執筆を担当した。2020オリンピックのロゴにも使用されている市松模様を不等式で表現する活動を通じて，三角関数の良さを感じさせる授業事例である。新しい学習指導要領において重要性が強調されている「主体的・対話的な学び」は，他者に対する対話だけでなく，教材との対話という文脈でも用いられている。本事例では，不等式が表す模様をコンピュータを用いて観察することで，生徒が模様との対話を試行錯誤的に行うことができるようにしている。その過程で意図せず幾何学的で美しい模様を発見する可能性が高く，その模様が現れる理由を考えたり，自分で新たな模様を表そうとする生徒の姿を見ることができる。このことから，主体的・対話的な学びを実現する授業提案であるといえる。JSSP科研費18H00099による研究の一部である。

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明治図書