企業のサステナビリティ訴求には、環境配慮型製品の市場導入などによる製品ブランディングとしての訴求方法と環境部門や広報部門による企業全体での訴求方法がある。本稿は、日本コカ・コーラグループのサステナビリティ活動の事例を通して、製品単位と企業単位のサステナビリティ訴求の特徴および異質性を考察することを目的としている。結果として、製品事業部による製品単位のサステナビリティ訴求と企業全社単位でのサステナビリティ訴求は、志向、商業性、訴求行動、成果、プロセスについて、全く性質が異なるものであることが示唆された。