CSRブランディングの組織的課題に関する考察
高嶋克義兎内祥子
企業におけるCSRに関わる活動は,企業の本部スタッフ部門が企業次元での活動として行うのが一般的であるが,製品事業部においても製品ブランディングとしての活動を展開することがある。本稿では,この製品次元のCSR活動が企業ブランディングのもとに統合的に管理されるのではなく,企業次元の活動とは独立して展開されやすく,活動間に異質性が表れるという現象を捉えるとともに、企業の組織と管理に関する議論に基づいて考察しているものである。
JSMD Review
第5巻
第1号